冬の行政サービスの話
モスクワでは大量の降雪はないそうですが気温が低くパラパラと凍結した水分が降ってきたり小降りでも確実に地面に残るので除雪は必須です。
冬の事があるから地下鉄が基本なのでしょうが現在はそれだけでは全く無理なのでバスや路面バス車や鉄道と常に忙しく動いているのがモスクワで人々の活動が滞らないよう行政サービスも大忙しな感じです。
除雪は大丈夫さまざまなサイズの除雪車があってこれは見た中で一番小型サイズ。幅は軽自動車の6-7割といったところでこういうのが公園の中を掃除してたりします。
歩道は全般に広いので道路用のが乗り上げて掃除してておっかなかったりしますが本当に有難いす。人手でないとできない場所、階段や通路などは多くの除雪作業員が仕事に当たっていて建物の周りなどもいつのまにか綺麗になってたり。
日本だと住民の自助努力に頼ることも多いですが風土的に封建的なムードで頑張ってるだけで雇用や効率を包括的に考えられているのかな?と。全体にメディアが騒いで右往左往、誰も責任取らず何も変わらず、であんまり進歩してないんだなぁ、なんて思ってしまいます。
まあ、親方日の丸は石油もない人から取るしか能がないので何かすると増税、それでもいいの?って話になるのかもしれませんが。。。
メディアではネガティブな話をする国と北欧やフランスなどもてはやす国が決まってる感じですがもう少しよく外を見て国内の改良に励まないと損だなー、と思った次第です。
ロシアの小学校に行った話とフランスのバカロレア 改正の話
モスクワにある公立の小学校のイベントの見学ができたのでそのお話です。
(学校の校庭は真っ白…)
どの国でも教育問題は重要かつ深刻な話題ですが、こちらロシアでも同じ。かつてソビエト時代に偏った教育が行われていたこともあり今のロシアになってから何度も教育改革が行われているそうです。
日本の教育と同じく、工業化、第一次世界大戦の頃に大量生産と総力戦とセットでヨーロッパで編み出された経緯のある福祉事業で歩兵の予備軍教育を兼ねていたところがあり、国家的なイデオロギーは遅れて真似した日本やロシアは似たようなところが多いのですが教育は大分様子が違うことがわかりました。
学校に着くとまず警備のいる遊園地や地下鉄にある回転式ゲートがあり、警備の人がボタンを押さないと部外者は入れません。
迎えにきた父兄も基本はゲート手前で子供達を待ちます。
今回はお遊戯会的なものなので警備の人がボタンを押して入れてくれます。(もちろん父兄証明か手引き必須)
催し物はミュージカル仕立ての劇なのですが演技するのが先生たちも一緒で出番はむしろ先生の方が多く子供達を楽しませるコメディ仕立てのしっかりした内容。子供たちの演技も、あくまで子供達が喜ぶ自尊心が育つような美しさ、楽しさのあるものでした。
そして劇の後はみんなでダンスや写真撮影会。みんな本当に楽しそうです。
(他にもみんなでワイワイ輪になって踊ったり、お楽しみタイムが長かったような。このためにセーラームーンに着替えてきたセンセイ素敵すぎ〜(^○^)
聞くところによると入学式なども楽しい雰囲気であくまで新入生を歓迎する式典で、日本のような上から偉い人が話すのを寒い中我慢んして聞く、というのは時代遅れのファシズムとみなされているようです。(聞くところによると日本の体育館の式典は刑務所みたいに見えるとか見えないとか)
日本の場合、大昔コピーしてきたまま、何も考えず権威主義的に大切にしてあまり進歩してないのに比べてなぜここまで違うのか?
それは第二次世界大戦のヒトラーやスターリンの反省から来るそうです。 権威主義への迎合がどんな恐ろしいモンスターを生み出したか、西欧では戦後から今まで真剣な取り組みがあり、ロシアもその成果のご相伴にあずかっているのでしょう。
教育に限らず制度のために働く役人が主役ではなく、市民のためのサービスとして政府の仕事が存在しているんだな、というのはよく感じます。インフラ諸々。
根っこは同じ哲学で地続きですし、何よりフランスになりたくてピョートルさんが作り直した国のような経緯もあってヨーロッパ的価値観、羨ましいです。 日本式は本家中国が捨てた官僚主義の泥臭い版で教育は先生(先に生まれたから偉いみたいなダメな呼称でこれまた残念)たちとその上位組織のためにあるんだなぁ、と見せつけられた気がいたしました。
日本から官尊民卑なくなる日は来るのかなぁ。(汗
そんな中、フランスの大学入試テストのバカロレア が制度改正されるというニュース。
科目を4科目に簡素化し2教科は選択制で高校の在学中の評価四割、テスト六割で評定をとこなうそうです。
すごいと思ったのが必須の2教科の1つが哲学であること。 ヨーロッパでは小学生から少しづつ哲学も教わりますが地力の違いを感じます。中欧からロシアにかけて優秀なソフトウェア技術者が多いのはこのせいとかねがね思っています。日本も改良頑張らないとますます差が開きそうで心配です。
#教育 #入試 #ダンス #セーラームーン
ロシアで体験したネットタクシー、( yandex taxi , Uber )の弱点
ロシアではすでにメーター無しのタクシーの時代は終わりを迎えつつあり、空港で相変わらずの客引きをしている以外は基本スマホ営業。 yandex taxi は Uberを買収したネットタクシーで、Uberと同じもの。 頼む時にココからここまで、どんな車でいくら? と安心利用。
路上で見つけたタクシーも皆一様に、乗ると0ルーブル表示のスマホ画面を見せられて、スマホ計測の金額表示がなされるタイプで明朗会計。 以前のように走っている最中も値段交渉、釣り上げがあるタフなタクシー体験は昔の話となっています。
そんな中、利用して見てネット利用ならではの弱点があり、ちょっと困ったことになりました。
弱点その一 平面地図問題
これは語学力がない事が原因でもあるのですが、まだ暗い早朝にバスを間違えて知らないところについてしまいタクシーを呼んだら遥か頭上に道路があり、タクシーはそこを通過してしまって来れなかったケース。
タクシー側も迷惑、わたしも進退窮まるの図。タクシー運ちゃん(若い声の女性)から電話で色々言われましたがわかりませんの、ごめんなさい泉ニーチェ!(なぜか毎度謝る時に森泉の顔が頭に浮かぶ…orz )
これ道路が馬鹿でかく交差も多いモスクワでもありました。立体交差とか難しい場所では呼ばない、ちょっと歩いてから呼ぶ!これ正解。
しかし真っ暗で土地勘なくて困ってる時はそんな事まで頭が回らず…。
また、これは高速とか入り組んでいる東京でもありそうだなぁだと思いました。
困る事その2 電波無し
田舎の森の中や山の中であるのが電波無しオフライン。 タクシースマホ画面は料金表示で地図に切り替えたらアレ??みたいな事が何度かありました。
その度に、お前さんのスマホ寄越しな! みたいなこと言われて慌てて地図出して渡すとか、泥臭いことになる場面が何度かありました。
お陰で田舎でこのリスクある場合はあらかじめ自分のスマホのgoogle mapナビを動かしておく癖が付きました。 経路も建設ラッシュなロシアの地図は今いる道路が表示されてなかったりで油断ならないのですが…ないよりまし。
言葉がわからなくてアプリに頼ってそれがダメだと本当にドツボになるので便利になったとはいえソコソコ緊張は必要だな、と思いました。
ロシアのナショナリズム養成教育? コサックダンスなロックルロール
ロックルロールの名がつくダンスの競技会やイベント、しかもワールドカップの名前を冠している物があるの、みなさんご存知でしょうか。acrobat rock'n roll とか言うらしいです。
わたし、全く知らなかったのですが最近たまたまモスクワで最近あったダンス?イベント、ロックルロールワールドカップなるものを見ることが出来、知るところとなりました。
かなり違和感があったので書いておこうと思います。
会場はホッケースタジアムでした。これ入口。
会場の様子。スタジアムなのに電気が付いているのはここと会場くらいで全体に薄暗い。人もまばら。
あんまり観客はいなくて、出ている人の父兄とか関係者が来ているのかな、という程度。
百聞は一見にしかず。
録画もしたのですがhetenaにアップする方法知らないのでyoutubeのを貼っておきます。
実際に見た大会は全世界的な雰囲気はなくて出てくるのは9割ロシアチーム、あとは旧ソビエト&配下のスラブ系の国々のみで、子供や20歳以下くらいの学生さん。
ダンスは音楽とあまり関係なく終わったり芸術性より運動能力がメインな感じでかなり単調。 ずーっとみているとコサックダンスを今風アレンジして子供用の教育にしたのかな? という印象を受けます。
審査は審査員が主観で行う点数式。 アイススケートとかみたいなやつですな。
会場で見ていても審査員がいかにもな名誉職というかなんと言うか。。。役人とか税金の匂いがプンプンしていました。
団体戦もあってこんな感じ。 マスゲームとコサックダンスを今風に?
気になって後で調べてみたらそれらしいのがwikiにありました。たぶんこれ。
World Rock'n'Roll Confederation - Wikipedia
本部はスロベニアにあるようですが、想像するにロシアがカネ出してCISグループ結束に立ち上げた文化・意識共有のための団体?という感じ。利害だけでなく文化の共有がないと長期的な関係は難しいよ、というようなことが書いてあったサミュエル・ハンチントンの文明の衝突が思い出されます。
国境線が長く人種や宗教が多様なロシアはこういう戦略を本気で考えて常に施策を続ける必要があるのでしょう。
で、これ普段誰がどこでやってるの?気になるところですが実は公立学校で放課後に部活的なものがあるそう。ロシアは共稼ぎが一般的で授業の後、子供は学童的な部活をしたりして6時過ぎまで過ごすことができたりしますが、そこに組み込まれているようです。
まあ悪く言うと学校に子供預ける平民はナショナリズム教育を受けさせられる仕組み。
審査員の役人くさい面々含め妙な雰囲気。国の形を維持するのって大変なんだな、でも気持ち悪いなぁ〜、と思ってしまいました。日本の公立学校も運動会の行進とか組み体操とかやらされる側にとっては似たものがありましたが。。。
西側の先進国は自由思想が当たり前の個人主義で実際に行くと本当に根っこから違う、国は個人に奉仕する機関としての立ち位置が感じられますが・・・遅れて同じ頃工業国になった日本とロシア、さらにあとから来た韓国や中国。年号は同じでも生きている時代はそれぞれちがうんだよなぁ、と改めて。
ちなみにこの件でロックンロールとはなんぞや?とロシアの人と話をしましたが全く噛み合いませんでした。 教育って恐ろしい。
シェレメチボ空港への行き方
(2017.12現在のお話です)
モスクワ中心部からシェレメチボ空港まで40km強。 yandex taxi(Uber みたいなアプリタクシー)を使うと1000rb(およそ2000円)で行けるのですがモスクワの大渋滞は時間が読めません。 2時間のはずが3時間以上かかることも。
冬場限定と思われますがスリップや故障による事故渋滞が多発して時間帯問わず、大変時間がかかりました。
(すでに渋滞で時間ギリギリなのにガソリンスタンドへ…お店でタバコも購入? 五分の差で飛行機に乗れず、痛恨の分岐点に。)
(ドライバーが何も言わずに離席! オーバーヒートによるラジエター液補充でした)
多少面倒でもベラルースキーから45分、500rbのエクスプレスを使う方がハラハラしなくて良いかも。
ベラルースキー駅までも朝昼夕は渋滞確実と思いますので予定している時間帯にあらかじめgoogle mapで車での時間確認しておくのがおススメです。
余裕を持って空港で最期の憩いのひと時。が正解かなーーー、っと余計に9万円の航空券買ってやっとわかる我が愚鈍…。反省。
それと、今回モスクワ近辺で強く思ったのがスーツケースの面倒くささ。 もうタクシー一択になるので身動き取れません。 スーツ持ち歩き必須なとき以外は大型バックパックの利用を検討しよう、と強く思いました。
と言うのも、モスクワはバリアフリーな設計がほとんどなく、テロ対策のチェックが多いので何事も時間がかかる上にながーいエスカレーターなど伏兵もあちこちに。
同時に荷物の厳選、土産など箱詰めして送る技術も身につけたいなと〜。
え!金利8.9%??? ロシアで銀行口座を作る (その2
Sberbank (ズベルバンクと読むらしい)を作ったあと、色々問題があったので別の銀行、Raiffeisenbank に口座を作ることに。
Sberbank は政府系で空港他様々なところにATMや店舗がありレジでもここのカードで支払いをしている人をよく見かけたので( 店舗にも親切な美人さんがいたのは内緒)作ったわけですが、実は現地の人にはAlphabankかRaiffeisenbank がいいと言われていました。
Sberbank の口座ができて試しに送金するとお金が来ない…5日後、店舗に行くと口座作るときにコミュニケーション問題があり3つ口座を作られていることが判明。 もらった用紙の口座番号は1つなのに番号3つあるってなんなの???
で、ATMカードのは別の番号(口座番号の最後が1違い。。)とのこと。。凄いいい加減。
全体にこちら企業がきちんと社員教育しない、マニュアルなどの不整備、改変が多いなどで窓口の人も現地の人も当てにならないことが多いのです。一番信用できるのはwebの最新情報…というのが本当に多いです。
店舗に英語出来る人がほぼいない(さすが政府系)くwebも英語モードなし、金利ほど良さそうでない、円の両替も出来ない、スリーアウトアウト、チェンジ! しかも外国の電話番号は登録させない、という。 こちらの銀行、ネット取引でSMSワンタイムパスワード必須なので帰ったら金額確認しか出来ない塩漬けに。
で、円の両替ができて英語出来る確率が非常に高いRaiffeisenbank で作り直すことにしました。こちらオーストラリア系で世界中に会社があるらしいです。 もちろん電話番号自由、ネットから番号の変更も可能でした。
サポートに質問したところ、日曜日にやっている店舗があるということで突撃してきました。
場所は郊外?ライトメトロのロストキノ駅から歩いて15分くらいにあるショッピングモール内。
ここの建物中央、一階部分にある店舗がこちら。
竹の装飾がいい感じ。
この窓口、若い店員2人さん2人でしたがある程度英語が話せて助かりました。 Sberbank と違い即日ATMカードも発行。待ち時間ゼロ。
金利に聞くとは最高8.9%と言うのですが金額制限とかあってイマイチわかりません。。。ロシア人に通訳してもらったところ、100,000ルーブルまて6そこから8.9みたいな説明でしたが、ネットで調べると逆! 高額になると0.1まだ落ちるとか…12%で金貸してるのに…。
うまい話はないもんですね、ハハハ。
でもwebは英語あるし店員さんも美人かつ親切でなのでお勧めしておきます。
ちなみに初年度手数料ゼロ、翌年から1650rbとSberbank の750の倍近く。 たくさん定期しても同じなので金利で相殺するしかないようです。 ロシアは金利は無税と言ってたので本当か一ヶ月後が楽しみです。少額ですけどね😄
ロシアでおいしい物3つ
ロシアっぽい、これおいしいな、と思うもの3つ。
1. 黒パン
お店に行くともう沢山ありすぎて毎回かいすぎてしまう黒パン。
フワフワスカスカな軽いタイプ、みっしり詰まった重いもの、酸味があるもの、ひまわりの種やコリアンダーなどでさらに濃い系のものなど。。。
値段も内容考えるとかーなりお値打ち価格。
ドッグフード?なラベルは如何なものかと。。
2. クバス
夏は露店で売られていたりするロシアの微炭酸麦茶、クバス。味はビールと麦茶から苦味とって少し甘くして醤油を一滴垂らした様な???味。
アルコール度0.5-1%だそうで500ссとか飲むと酒が弱いわたし、酔っ払ってしまいます。
3. 乳製品
クリームチーズ、バター、サワークリーム、コテージチーズ、リコッタチーズなんかがこっちの人の主力カロリーという感じですらしますがクセもなくおいしいのが多いです。、
気に入ってるのがこのスイーツ系なクリームチーズ。レーズン入り、チェリー入りなど。味はほぼチーズケーキでウマウマ。 こちらあんまりおいしいチーズケーキ売ってなくて不満でしたが理由がわかった様な。
ちなみにいい感じのお店でコージーコーナーレベルのベイクドチーズケーキにありつけたのですが1000円近かった。店員も態度悪いし高かろう悪かろうが割と多いのがフランスと似てるな〜、そこは真似しないでいいのに?と思います。
欧米ビジホでよくあるスライスチーズも山盛りで売ってて、これもクセがなく食べやすいものが多いです。朝の定番、太ってしょうがない!
(番外) チョコレート
共産圏のチョコはくさくてまずい、と思ってましたが、おいしいのも沢山あります。
臭いチョコは米軍兵士がばら撒いて広めた軍の支給品のハーシーズが起源では?という説もある様です。
写真の怖い顔がトレードマークなアリョンカはそれほどおいしくない系なのにブランド化してデパートなどでグイグイ売っててびっくりします。しかし、これがロシアのチョコの全てではないので一応書いておきました。